古月琴坊
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ER-3600 古月琴坊 アフリカ小葉紫檀 黄建洪謹製 “収蔵版” 二胡

最上級のアフリカ小葉紫檀材を使用。華やかで甘く柔らかな珠玉の音色。
ER-3600
モデル ER-3600
税抜価格 ¥350,000
税込価格 ¥385,000
製作師 黄建洪(製作証明書付)
形式 蘇州式
素材 本体(琴筒、琴托、棹、糸巻き): アフリカ小葉紫檀(最上級)
琴筒正面: ニシキヘビ皮(最上級)
琴頭装飾: 牛骨
棹装飾 無し
セット内容 ケース: NKC-03 BLK(セミハードケース)
弓: ERB-50(北方式)
弦: ERS-180(Fng Fang・赤版)
駒: EB-01(油煎)
フェルト: EFT-02(ポリエステル)
松脂


黄建洪老師
収蔵版について
「収蔵版」は古月琴坊の誇る名人級の著名二胡製作師がほぼ全ての工程で自ら作業して製作した特別な二胡です。 ER-3600収蔵版は、古月琴坊を率いる萬其興老師の弟子かつ娘婿であり、萬老師と共に古月琴坊を創業した黄建洪老師が製作しています。 黄建洪老師の製作する二胡は、甘く柔らかい音色が特徴です。
収蔵版について
ER-3600 その3
本体素材
最上級のアフリカ小葉紫檀製。
アフリカ小葉紫檀の二胡は、明るく華やかで艶のあるいかにも紫檀という音色を奏でます。
二胡の素材
ER-3600 その4
仕上げ
素材の持つ色や木目の美しさをそのまま生かすため、着色はせず、表面の保護と艶出しのため、透明なワックスを上塗りして仕上げてあります。
ER-3600 その1
蛇皮
最上級のニシキヘビの皮を使用。 弊社が取り扱っている二胡はすべてワシントン条約に基づいて正式に輸入許可を得た上で仕入れています。
蛇皮
NKC-03
ケース
セミハードケースの上位モデルNKC-03が付属します。 スタイリッシュで丈夫、軽量で持ち運びに便利。 ストラップ2本付属でリュックスタイルでの使用が可能です。
ケース
付属品
付属品
ER-3600にはFang Fangブランドの赤版(ER-180)二胡弦が張られています。Fang Fangは、中国に多数ある二胡弦ブランドの中で最も有名かつ品質の評価が高いブランドの一つで、Fang Fangの上位モデルである赤版は、そのふくよかで柔らかい音により多くの奏者が愛用しています。 その他、弓、駒、フェルト、松脂と二胡演奏に必要な部品は一通り付属しており、すぐにでも演奏可能です。。
収蔵版について
古月琴坊は、中国江蘇省無錫にある有名二胡工房で、多数の優秀な職人を抱えています。
通常はこれらの職人が工程毎に分業で二胡を製作するのですが、収蔵版は古月琴坊の誇る名人級の著名二胡製作師がほぼ全ての工程で自ら作業して製作した特別な二胡です。

黄 建洪
萬其興老師

古月琴坊を率いる萬其興老師の弟子かつ娘婿であり、萬老師と共に古月琴坊を創業。 その製作する二胡は、甘く柔らかい音色が特徴です。

黄 建洪(Huang Jian Hong)プロフィール
1990年代初頭、巨匠・萬其興老師と共に「古月琴坊」を創業。苦難の道のりを経て、二胡に対しての独自の見解を持つに至った。 上質なニシキヘビ皮や木材の選定には独自の基準があり、黄氏の要求に合致する原材料こそが、独特なスタイルを築き上げる要となっている。 彼の作風は独自の流れを汲み、萬老師の娘婿として一番に萬氏からの指導を受けたのは勿論のこと、蘇州や上海の名高い技術者と長きにわたり技術交流を深め、彼らの特長も取り入れて自身の製作技術と融合させた。 その甘く柔らかな音色を湛えた独特なスタイルは、既に多くのプレイヤーから称賛を受けており、同世代の二胡製作師の追随を許さない。

二胡の素材
木材から作られている二胡は、使われる木の種類によってその音色が変わります。 二胡には様々な種類の木が使われますが、紫檀、老紅木、黒檀の3種類が二胡の三大材と呼ばれています。 良い二胡を製作するためには材料となる木材を十分に寝かせて乾燥(シーズニング)させなければなりません。このため、良質の二胡を製作する工房では、倉庫に多くの空間を割いて常に大量の木材を保管し、十分に寝かせ終えた材木を順次使用して二胡を製作しています。

紫檀の定義
紫檀製の二胡は高級二胡の代名詞として人気がありますが、紫檀の定義はかなり複雑です。 例えば、高級な仏壇に使われる紫檀は、その名もズバリ「ホンシタン」という材木で、マメ科ツルサイカチ属に属します。「ホンシタン」は単に「シタン」とも呼ばれるようで、これこそまさに紫檀ということになります。 楽器の世界では、ギターやバイオリンの部品に使われるローズウッドが同じツルサイカチ属の材木で、ローズウッドを和訳する際にシタンと訳すこともあるようです。 そうすると、ローズウッドなどツルサイカチ属のいくつかの種が紫檀ということになります。 しかし、実際には、ツルサイカチ属だけでなく、マメ科インドカリン属のいくつかの種も紫檀として扱われることがあり、さらには他の属のいくつかの種も紫檀として扱われることがあるようです。 このため、紫檀の分類は以下のようになるようです。 ・最狭義の紫檀:マメ科ツルサイカチ属(ローズウッドはその一部) ・狭義の紫檀:上記に加えてマメ科インドカリン属を含む ・広義の紫檀:上記2属以外にも紫檀に含められるものあり さらに複雑なのが、二胡の本場中国では、紫檀についてこれとは別の基準があるということです。中国で紫檀とされるのは、インドカリン属のいくつかの種で、一般的に紫檀とされるツルサイカチ属の材木は、紫檀ではなく黄檀という材種に分類されるようです。 二胡に使われる紫檀で代表的なものとしては、インド小葉紫檀、アフリカ小葉紫檀、大葉紫檀(血紫檀、血檀)があります。 インド小葉紫檀は二胡の世界では「これこそが紫檀」という扱いですが、インドカリン属の材木で、中国の分類では紫檀ですが、一般的にはカリンの仲間ということになります。 インド小葉紫檀に代わって近年紫檀二胡の中心的な素材となっているアフリカ小葉紫檀もインドカリン属の材木で、中国では紫檀ですが、一般的にはカリンの仲間ということになります。 大葉紫檀は、インド小葉紫檀やアフリカ小葉紫檀とは見た目が大きく異なります。こちらはツルサイカチ属の材木で、一般的には紫檀に含まれますが、中国の分類では紫檀ではなく黄檀ということになります。 このように、植物の属が異なる材木が紫檀と総称されている状態です。

紫檀の特徴
紫檀の定義の項目でご説明したように、植物の属が異なる材木が紫檀と総称されている状態ですが、紫檀系の木がいずれもマメ科に属しているという点は共通しています。マメ科の木は硬く、油分が多く、木の中に養分を運ぶ導管が多いという特徴があります。そして、木が切り倒されると導管は養分が流れ出て空洞になり、音がその空洞の中でよく響くようになります。このため、紫檀材は鳴りが良く二胡の素材として適しています。

アフリカ小葉紫檀
アフリカ小葉紫檀はその名のとおり紫檀の一種です。かつて紫檀二胡といえばインド小葉紫檀製が中心でしたが、インド小葉紫檀の絶滅が危惧されるようになり産地であるインドの政府が輸出を完全に禁止するに至ったことから、その代用材として近縁種のアフリカ小葉紫檀製が紫檀二胡の中心となりました。 アフリカ小葉紫檀は一般的にはパドックと呼ばれ、マリンバの鍵盤に使われることからもわかるように響きの良い木材です。 アフリカ小葉紫檀の二胡は明るく華やかで艶のあるいかにも紫檀という音色を奏でます。

蛇皮
二胡の琴筒の正面には、ニシキヘビの皮が張られています。 二胡に張られた弦は、松脂を付けた弓の馬毛で擦られることで振動します。これにより生まれた音は蛇皮の中央に置かれた駒を通じて蛇皮に伝わり増幅され、それが木製の胴全体で共鳴することにより、あの優雅で哀愁のある音が生み出されます。このように蛇皮は、二胡という楽器にとって非常に重要な部分で、二胡の職人が最もこだわって製作する部分でもあります。 二胡の価値は、主に木材の種類と等級、蛇皮の等級、工房や職人の技量や知名度といった要素で決まります。このため、価値の高い二胡には良質の蛇皮が使われています。 一般的に蛇皮の良し悪しは、皮の厚さ、均一さ、弾力、鱗の縦横の並びや大きさが揃っており、鱗の一枚一枚が適度に大きいといった点で判断されます。蛇類は餌を丸呑みにするため、腹側や胴の側面は食事の際に広がります。これにより皮が伸び縮みにさらされることから二胡に適した均質で適度に弾力のある安定した皮が取れません。これに対して背中側の皮は背骨が通っていることでこのような伸び縮みがないため、二胡には背中側の皮が適しています。その中でも人間でいうところの腰から少し上に当たる部分の皮が最良とされています。ニシキヘビは成長すると全長5~6メートルにもなる大きな蛇ですが、そのような大きな蛇でありながら二胡に適した部分は限られており、最上級の二胡に使える蛇皮は1匹のニシキヘビから二胡5本分程度しか取れないと言われています。 東南アジアではニシキヘビを食べる文化があり、食用のニシキヘビが養殖されています。二胡用の蛇皮は、主に食用に養殖されたニシキヘビから取られています。二胡に適さない部分の皮は財布やベルトの素材として使われ、肉だけでなく皮まで残さず利用されます。 なお、ニシキヘビは、現在ワシントン条約による国際取引の規制対象となっており、弊社が取り扱っている二胡はすべて同条約に基づいて正式に輸入許可を得た上で仕入れています。

ケース
発砲スチロールに布張りのセミハードケースと呼ばれるケースが付属します。セミハードケースは、丈夫でしっかり楽器を保護しつつ、軽量で持ち運びに便利という優れた特徴を有しています。

NKC-03ケース
弊社で取り扱っている2種のセミハードケースの上位モデルで、見た目がスタイリッシュであるとともに、背面ストラップの肩に当たる部分にクッションパッドが付いているため、肩への負担が軽減されます。ストラップは2本付属していますので、リュックスタイルでの使用が可能です。さらには縦持ち取っ手と底脚により、公共交通機関で移動する際も安心です。

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