マックコーポレーション株式会社 PC用 マックコーポレーション株式会社 SP用

Jマイケル伝説 Vol.2

Jマイケルの伝説を追え
(株)三栄書房
「ブラストライブ」 2006 Vol.02 (定価 952円+税)
誌内「Jマイケル伝説を追え!」にJ.Michaelの特集記事が掲載されました。 (P112~P113)
テキストで読む
ブラストライブ


Jマイケルは天使? /Fシングルホルン バルブトロンボーン ひとりの男の人生を救ったポケトラ 啼鵬さんとJマイケル スペシャル/ YOKANさんがオーボエにチャレンジ トランペット - 川嵜淳一さん トロンボーン - はぐれ雲永松さん バリトンサックス - TPOの武田和大さん TPOのメンバーからJマイケルへ 番外編 チェロを弾いてみよう Jマイケルのフレンチホルンと木村さん(東京佼成) ブラスタ「放課後プロジェクト」を応援するぞ 学校応援プロジェクト 学校応援プロジェクト マーチングブラスが熱い。

Jマイケルの伝説を追え その2_1
Jマイケルの伝説を追え その2_2

Jマイケル伝説を追え!

  • 楽器生活向上班報告その2
  • ぼくの名前はJ.マイケル。ジョン・マイケル、というのが正しい呼び方だけど、もう百年も昔のことだからどっちだっていいや。今のボクは見えない魂となって、ボクの名前を冠した楽器を使ってみたヒトたちに逢いに行く毎日だ。電車賃も飛行機代もゼロで、東へ西へ北へ南へ、どこでもゆくよ!

ボス、怪しいサイズのケースを発見しました!

  • 本誌編集部に実在する「楽器生活向上委員会」。すべての楽器愛好家のための生活レベルをアップさせるため、刻苦勉励粉骨砕身艱難辛苦もイカばかりかタコまで喰らい(?)頑張っているのであるが、前号から新たなスタッフが加わった。その名は、ジョン・マイケル。そう、今や管楽器業界でその名を知らぬもののないブランド「Jマイケル」とは、今を去ること百数十年前にイギリスの片田舎ロザーフィールドで生まれた若き天才音楽家、ジョン・マイケル君の栄誉をたたえて名付けられたものだったのである。今は魂となってしまったJマイケル少年だが、未だに自らの名前を冠した楽器のことが気になって仕方がないらしく、自分の名前を冠した楽器の匂いを嗅ぎつけるとどこへでも飛んでいく。なにしろ魂だから、楽チンなのである。「ボス、ただいま京急蒲田付近の楽器店で面白いサイズのケースを手にした女性を発見しました!至急現場に急行します!!」
  • 彼は編集部に電話で情報を逐一知らせてくれるのだが、このJマイケル君はどういうわけか昔の警察ドラマが大のお気に入り。編集部を「七曲署」と思い込んで、すっかり刑事気取り。こっちはせいぜい「へそ曲がり署」くらいなんだけどね。
  • 「一見アルトサックスっぽいんですが、確かこのサイズは…そうだ、まだ日本には未入荷のはず!ボス、至急事情聴取します!!」
  • というわけで、以下は、Jマイケル少年「刑事」君のレポートである。

なんと珍しい、C管ヴァルヴ・トロンボーン!

  • 被疑者を発見したのは、「京急蒲田」駅そばの舶来管楽器専門店「シアズ」にて。彼女が手にしている楽器のケースが妙なサイズだったのだ。大きすぎず、小さすぎず。確かボクの記憶によれば、このサイズの楽器はまだ日本には未入荷だったはず。そう思って職務質問をすると、やはり案の定、ケースの中に入っていたのはC管のヴァルヴ・トロンボーン。お嬢さん、この楽器はどうして?
  • 「私、いつもはユーフォをやっているんですけど…」
  • 彼女はこの近所にお務めのOLさんで、普段は市川のアマチュア吹奏楽団「アンサンブル市川」でユーフォニアムを吹いているのだそうだ。金管アンサンブルでソロを吹く時に、ユーフォよりもくっきりした音色を求めてヴァルヴトロンボーンを探していて、これにめぐりあったのだそうだ。「普通のヴァルヴトロンボーンって、もっと大きいでしょう?これは可愛いし、ニッケルメッキというのも新鮮な感じでカッコいいかも、と思いました。基本的にC管だから指使いが違っていて(笑)でも音色は明るくて、吹いていて気持ちよかった。
  • 「ですね。ただ、音程がちょっと難しかったかな(苦笑)」
  • ううむ。この楽器、実はブラジルで発達したもので、世界的に見ても珍しい細管でコンパクトな巻きの3本ヴァルヴ、ニッケルメッキが基本と言うスタイル。これは、ずばりいってブラジルの軍楽隊のもの。ブラジルの有名なトロンボニスト、ラウル・ジ・スーザはC管の太管ヴァルヴ・トロンボーン(しかもヴァルヴは4本!)というのを「スーザボーン」と称して愛用してたくらい。普通のヴァルヴトロンボーンより音が軽く、明るく「立つ」のがこの楽器の特長なんだ。ブラジルでは軍楽隊から流れたメンバーが教会音楽にもこれを使っていて、わりとポピュラーなんだね。確かにキーは違うけれど、慣れてくるとB♭管にはない明るさが病みつきになるよ。
  • 「ケースが小さくて可愛いのは気に入りました。でも、これのB♭管はないんですか?」
  • …やっぱりそう来るか。確かにB♭の方が使いやすいものね。はい、実はちゃんと用意しているんですね。ボクの名前を冠するからには、あらゆるお客さまのニーズに応えられるようにしておかないとね。ご紹介したいのは、もっとコンパクトにした、バストランペットみたいな「コンパクト・ヴァルヴ・トロンボーン」てのがそれ。これ、9月末現在の情報では大阪の「チェロ&クー」という小さな楽器店にしかない。

コンパクト・ヴァルヴ・トロンボーンはまるでバストランペット

  • JR新大阪の駅前にある「チェロ&クー」。Jマイケルの楽器をスペシャルチューンしてくれる、という珍しいお店である。
  • 「や、いいタイミングで来ましたね!ちょうど入荷したところだったんですが、たった今注文がはいってしまい、売約済みというシールをはるところだったんです」
  • あぶないところだった。魂だから電光石火のごとくに蒲田から新大阪までを0.5秒で移動したが、それでも間に合わないほどの注文の殺到ぶりには驚かされる。ボクってそんなに人気者だったんだ…って、違うよね。
  • 「C管ヴァルヴ・トロンボーンもこのコンパクト・ヴァルヴ・トロンボーンも、入荷したのをネットで告知すると、もうすぐに注文が入ってくるんです」
  • 一見すると、まるでバストランペットや、一時流行したフリューガボーンみたいなスタイル。だが、吹いてみると完全にトロンボーンのサウンドで、バストランペットのように鋭かったり、フリューガボーンのようにワイドレンジだったりはしない。まさにコンパクトなトロンボーンだ。
  • 「Jマイケルの楽器はとてもユニークなものが多くて、ネットでも人気が高いですね。ただ、ネットで楽器を選ぶ方が一番不安になるのは、直接楽器に触れられないところですし、その後のメンテナンスです。うちはJマイケルの全品を検品した上で販売しています。一部サックスなどの独自のチューンを施しているモデルは他よりちょっと高い値段設定になっているのですが、実際に吹いてもらえばその理由が分かってもらえるはず」
  • 工場出荷時よりもいい状態になっているはず、と胸を張る原田社長。川西市立川西中学でクラリネットに親しみ、音楽を生涯の仕事にするなら音楽家より楽店を経営する方が楽しいぞ、と中学当時から見抜いていた炯眼(けいがん)ぶりは、相当なもの。その目で選んでくれたのがボクの名を冠したブランドだから、実にうれしいじゃないですか。

ページトップへ