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チューバ TU-5000

吹奏楽からオーケストラまで、ジャンル選ばないフルサイズのシンフォニック4ロータリーチューバ
オーケストラだけでなく、吹奏楽でも一般的に使用されている、ヨーロピアンスタイルの4ロータリーB♭チューバ。 4番ロータリーが採用されている事により、低音域の演奏が可能となり、替え指を使用しての音程補正も可能になります。 吹奏楽、金管アンサンブルだけでなく、オーケストラへの挑戦にも最適な1本です。
モデル TU-5000
税抜価格 ¥470,000
税込価格 ¥517,000
調子 B♭
バルブシステム 4ロータリー
ボアサイズ 約20.80mm
ベルサイズ 約420mm
仕上げ クリアラッカー
全長 約103cm
ケース収納時重量 約20kg
セット内容 セミハードケース、マウスピース、付属品


TU-5000
特徴
吹奏楽でも対応できる事を前提に開発された4ロータリーB♭チューバ。4番ロータリーが追加された事により、低音域の拡充と替え指での音程補正が可能となります。ピストンチューバとは異なる落ち着いた音色と、ロータリー独特のクリアな音の切り替わりが魅力です。
チューバの種類
素材
素材
ベル及びマウスパイプ・主要パーツは明るく張りのある真鍮製。ベルなどの大きな管同士をつなぐ胴輪(リング)や1番管のガード・抜き差し外管は適度な抵抗感を生む洋白製。適度な抵抗感でまとめられた管の巻きともあいまって、吹きやすさと明るい響きを生み出します。
素材
クリアラッカー仕上げ
仕上げ
もっとも真鍮製の楽器が映えるクリアラッカー仕上げ。音の立ち上がりがよくクリアな音色。
仕上げ
piston
ロータリー (システム)
4ロータリーシステムを採用。 4番ロータリーが採用された事により、低音域の演奏が可能となり、替え指を使用しての音程補正も可能になります。レバーは真鍮製ニッケルメッキ。レバーアクションは、ボールベアリング式。
3本バルブ、4本バルブ
抜差管
抜差管
内管は真鍮製、外管には耐久性も高く、適度な抵抗感を生み出す洋白製を採用。
ベル
ベル
ベルカーリングは初心者にも自身の音がモニターしやすいノンワイヤービートを採用。
ベルカーリング
セミハードケース
ケース
軽量で持ち運びに便利な車輪付きセミハードケース。ファスナーは信頼のYKK製。
付属品
セット内容
チューバ本体、専用セミハードケース、マウスピース、クリーニングクロス、取扱説明書、運指表、保証書、メーカー3年サポート「お客様カード」
仕上げ
管体の素材である真鍮や洋白は、そのままでは時間の経過や手の油等で変色(サビ)していきます。そのため、多くの楽器にはそれを防ぐためにラッカー塗装やメッキが施されています。
これらのラッカーやメッキは、表面を保護するだけでなく、音色の変化にも効果をもたらします。 また、使用するラッカーやメッキの種類によってもその変化は異なりますので、ご自身のご希望に近い効果をもたらす仕上げを選びましょう。

  • ノーラッカー:もっとも金属の鳴りを感じることができる仕上げ。
  • クリアラッカー :ノーラッカーに比べてやや締まりがあり、ふくよかで明るい音色。
  • ゴールドラッカー :クリアラッカーよりパワフルな音色。
  • 銀メッキ :クリアラッカーより豊かで暗めの音色。
  • 金メッキ :銀メッキよりきらびやかな音色。

素材
金属製管楽器の素材は、大きく真鍮・洋白が使用され、管体のほとんどは真鍮で作られています。
真鍮は、銅と亜鉛の合金で、銅成分の含有量によってイエローブラス・ゴールドブラス・レッドブラスに分かれ、使用される素材・場所によって、それぞれ演奏時の音色に違いが現れます。

  • イエローブラス:銅が60~70%の合金。輪郭がはっきりした、明るい音色
  • ゴールドブラス:銅が約85%の合金。太く豊かな音色
  • レッドブラス:銅が約90% の合金。柔らかく落ちつきのある音色
(洋白はニッケル・銅・亜鉛の合金。)

ベルカーリング

ベル先端の巻き部分(カーリングとも呼ばれます)には、響き線と言われるワイヤーを入れるタイプと入れないタイプがあり、楽器全体の設計思想によってどちらかが選択されます。


  • ノンワイヤービート(主に初心者モデルに採用):カーリング内に響き線が入っていないタイプ。より奏者に近いところで音が響くため、奏者にとって自分の音のモニターがしやすくなります。
  • ワイヤービート(主に高級機種に採用):カーリング内に響き線が入っているタイプ。より音が遠くに響く様になります。また、中に入れる響き線の素材によって、音色や響き方が変ります。
  • ソルダード:ワイヤービートのカーリング部分に半田を流し込んだタイプ。より音が遠くに飛ぶようになり、音色や響き方が変ります。

チューバの種類

チューバには一般的に吹奏楽で使用されるB♭調以外にも様々な調の楽器があり、バルブセクションもピストンバルブ(トランペットなどと同じシステム)とロータリーバルブ(フレンチホルンなどと同じシステム)の2種類があるため、それらの組み合わせにより多くの種類の楽器が存在します。

■ チューバの調
楽器の調はバルブセクションを何も使用しない状態で楽器を鳴らした状態の調を指します。一般的には〇調の楽器の事を〇管と呼びます。 チューバにはB♭管、C管、E♭管、F管という4種類があり、吹奏楽でよく使われるチューバはB♭管で、その次に目にする機会が多いのはE♭管(E♭(エス)バス)です。
  • B♭管:B♭管の特性から、音程・音色共に安定しているため、初心者向きとも言えます。
  • E♭管:吹奏楽だけでなく、英国式金管バンドでも使用されます。小ぶりな設計の為、初心者用として使用される場合もあります。
  • C管、F管:主にオーケストラやアンサンブルで使用され、B♭管に比べると楽器のコントロールが難しくなり、楽譜の読み替えも難解になるため、上級者向けと言えます。

■ チューバのバルブシステム
チューバのバルブシステムは大きく分けてピストンバルブとロータリーバルブの2種類に分かれます。またピストンバルブのチューバには、ピストンが上を向いているトップアクション式(アップライトとも呼ばれます)と、ピストンが前を向いているフロントアクション式の2種類に分かれます。これらは国によって普及しているシステムが異なります。
  • トップアクション式ピストンバルブ(イギリス・フランス):ユーフォニウムの様に、楽器を構えた時にピストンが上下に動く。構えた時に楽器が奏者の右側にきます。
  • フロントアクション式ピストンバルブ(アメリカ):楽器を構えた時にピストンが前後に動く。構えた時に楽器が奏者の左側にきます。
  • ロータリーバルブ(ドイツ・オーストリア):レバーを押してでロータリーを回転させる。構えた時に楽器が奏者の左側にきます。

■ ピストンバルブとロータリーバルブの違い
どちらもバルブを動かすことによって音を変える(息の流れが変わる)システムですが、バルブの構造や、それに伴う楽器全体の設計の違いから、音の切り替わり方や音色に違いが生まれます。
  • ピストンバルブ:ロータリーに比べてバルブの可動範囲が大きいため、比較的音の移り変わりが比較的なめらかで、音色は華やか。
  • ロータリーバルブ:ピストンにバルブの比べて可動範囲が小さいため、比較的音の移り変わりが比較的シャープで、音色は柔らかめ。

3本バルブ、4本バルブ

バリトン・ユーフォニウム・チューバには、3本ピストン(ロータリー)に単純に1本追加された4本ピストン(ロータリー)の楽器、独自の音程補正システムが採用されたコンペンセイティングシステム付き4本ピストンなどの楽器があります。

  • 3本ピストン(3ロータリーも同様)
    トランペット、アルトホルンなどと同様の、最もシンプルなシステムです。4本ピストンで得られる低音域の演奏や替え指等の利便性はなくなりますが、部品点数が少ない分抵抗感も軽く、価格も比較的抑えられるため、初心者の最初の入門編として使用されることも多い機種です。 (稀に3本ピストンでもコンペンセイティングシステムが採用されている楽器もありますが、日本でコンペンセイティングシステムが採用されている楽器は、ほぼ4本ピストンです。)
  • 4本ピストン(コンペンセイティングシステム無し。4ロータリーも同様)
    4番ピストンを押すことによって、3本ピストンタイプでは演奏する事の出来ない低音域を演奏する事ができ、替え指も増えるので重宝されています。楽譜の演奏は容易になる場合がありますが、部品点数が多くなった分、3本ピストンより抵抗感も強く、音色も暗めとなります。 4番ピストンが増えたことにより演奏可能になった音域や替え指も、音程が不安定な物もあるので、1~3番ピストンで通常とは違う替え指を使用したり、その音の演奏のために抜き差し管を調整する必要があります。
  • コンペンセイティングシステム(ピストンバルブのみ) 多くの迂回管を通すことにより音程を補正してくれるシステム。4番のバルブを押した時に1~3番の運指はそのままで、低音域の音程がより正確に吹けるようになります。ただし、多くの迂回管を配置したことによって抵抗感も強くなり、価格も高額なるので、上級者向けと言えます。

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